感動するマーケティング

キンコン西野さんと箕輪さんが大学で熱弁!常に自分をアップデートするために重要な3つとは?

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こんにちは!SNSやコミュニティなどを通じて、様々な企業・団体の『ファンづくり』に日々奮闘しております「沸騰ナビゲーター」こと井手 ( @kei4ide ) です。

 

キングコング西野さんと、ホリエモンの『多動力』や、前田裕二さんの『人生の勝算』などの話題作を次々と世の中に送り出している幻冬舎の箕輪さん登壇の「未来のページをめくる ~革命のファンファーレを鳴らそう~ 」というイベントが早稲田祭で開催されました。

 

f:id:kei4ide:20171105184501p:plain※会場は予想通り、超満員で熱気に包まれていました!

 

今回、早稲田大学で開催なので、「この2人が現役の大学生に向けて、どのような話をしてくれるのだろう?」ということに興味を持ち参加してきたのですが、この変化の激しい時代において、どのような働き方・生き方をすべきなのかという2人からのメッセージがめちゃくちゃ共感&感銘をうける内容だったので、井手の独自解釈を踏まえながらですが、ブログを使ってシェアしたいと思います!

 

 

職業がなくなる時代において、安定という幻想は捨てるべき

まず、冒頭で箕輪さんと西野さんからの問題提起は、有名大学の学生たちの就職希望ランキングの上位にメガバンクがズラッと並んでいること。そして、その志望する大半の理由が、企業として安定しているからということでした。

「その安定しているという根拠は何なのか?」

IT技術やデジタル化の波の中で、次々と職業がなくなる時代において、みんながのっている大きな船だから安心という考え方は捨てたほうが良いという話。もしかしたら自分が乗り込もうとしている船はタイタニック号のように沈没するかもしれないという視点を持てているのか?ということです。

この問題提起はホントにその通りだ思うし、その兆候は既に起こっています。先日、日経新聞で、3大メガバンクが収益力の低下が続く国内事業にメスをいれるために、大規模な構造改革に乗り出し、デジタル技術による効率化などにより、単純合算で3.2万人分に上る業務量を減らすという記事が発表されました。つまり、メガバンクですら従来のモデルを維持できず変化の大波にさらされているのです。


IT技術やデジタル化の促進の旗振り役の企業の1つであるGoogleの創業者ラリー・ペイジ氏は、2014年に米ファイナンシャルタイムのインタビューで「20年後、望もうが望むまいが90%の仕事が機械によって代替されて、ほとんどの人は今と違う仕事についているだろう」とこたえました。

▼ラリー・ペイジ氏の英語インタビューを綺麗にまとめてくれているブログです。


消える仕事に共通するのはマニュアル化がしやすいもの。正確性が求められるものだとペイジ氏は言います。「消える職業リスト」というリストがあるのですが、銀行の窓口業務と新規口座開設担当者もリストに含まれています。確かに、お金の管理などはヒューマンミスが起こるかもしれない人間より、機械にやってもらったほうが安心だし、対応も早そうですよね(銀行の窓口待ち時間も削れるし、土日でも対応してくれそうだし) 。

【参考】 この大学生の意識に関する問題提起は、イベント登壇後に西野さん自身もブログにまとめられていました。

 

良いものをつくれば売れる時代は終わり、届け方までデザインする時代へ

そして、IT技術やデジタル化によって引き起こされた大きな変化として、ビジネスの形が大きく変わったと箕輪さん。

なにが大きく変わったのかというと、『独占時代の終了』ということ。

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これまでは、大企業が力を持っていて様々な権利を独占していました。例えば、エンタメコンテンツ。TVや雑誌といった大手メディアがエンタメコンテンツを独占販売していたので、オモシロいものをつくれば簡単に売れていた時代が続いていました。しかし、個人がブログやYoutubeなどでコンテンツを発信できる環境が整い、エンタメコンテンツが溢れかえる時代において、ただオモシロいコンテンツを作っても売れない時代になったという話です。

 

これはエンタメコンテンツだけの話ではなくて、食品や日用品、衣料品といったメーカーや、スーパーやコンビニといった小売店でも同じで、今はECショップが簡単に作れるし、物流コストも驚くほど下がっているし、CtoCの取引も増えてきている中で、良いモノを作っただけでは簡単に売れなくなりました。

 

そこで『届け方のデザイン』が大切になってくるというわけですが、「モノやコンテンツが溢れているから、みんな選ぶのがしんどい。なので、信用がある人が選んだものを選ぶようになってくる」と、『信用』がキモになってくると箕輪さんは言います。

 

例えば、SHOWROOMの前田さんの著書「人生に勝算」は箕輪さんの予想を遥かに超えて多くの人に購入いただけたそうです。もちろん、書籍の内容自体が素晴らしいのですが、箕輪さんとしては、西野さんに応援してもらえことが大きかったのではないかと感じているとのことです。

 

「西野さんは絶対に嘘をつかないし、西野さんがオモシロいと思ったものは絶対にオモシロイに違いない。」

 

そう思った人達が「人生の勝算」を読んでみた結果(西野さんのブログで第一章が無料公開されていましたね。そのブログはコチラ)、実際オモシロいし、前田さんの人柄も素晴らしいから、応援したい機運が高まって、どんどん熱狂が広がっていったのではないかと。


つまり、ここからの学びとしてはモノを届けようとすると、信用を集めていて影響力のある方から応援していただけるようになることが大切ということです。これまでは、ある意味、札束を用意して、影響力のあるメディアを動かしてモノを売ることができましたが、これからはそれは期待できません。また、信用を集めている人も自分の信用を損ねることは嫌うので、本気で良いと思うものしか応援しないようになります。ここらへんの話は、先日、塩谷さんも主張されてらっしゃいましたよね。


そのため、今後僕たちが意識しないといけないことは、まず、応援していただけるように、徹底的に想い・アイディア・主義主張を発信して仲間(同志)をつくり、信用が高くて影響力のあるパイオニアの方すら仲間に巻き込み、自分がオモシロい思うモノを届けていくことが重要になってくるというわけですね。

①無料公開、②情報解禁、③スナックする

この3つが大切だと箕輪さんがおっしゃっていましたが、つまり、こういうことなのだろうと僕は解釈しました。

常に自分をアップデートするために重要な3つのこと

そして、変化が激しい時代において、変化の波を乗り越えて自分の価値を発揮できる状態を維持していくには、常に自分をアップデートしていく必要があるという話に話題は移っていきます。

そこで、重要になってくるのが次の3つです。

①肩書きにとらわれない
②同じ業界でつるまない
③自分より若い人から学び続ける 

①肩書きにとらわれない

西野さんやホリエモンがよくいっていることではありますが、肩書にとらわれずに本質をとらえて動けということですね。

 

例えば、箕輪さんは「編集者」という肩書をもっているけど、女性用の下着や、神社のプロデュースなんかもやっています。編集者というのは書籍や雑誌の編集をする人だととらわれがちですが、伝えるべき価値や魅力を届けるという意味では、下着も神社も「編集」の対象領域であって、書籍や雑誌の「編集者」に固執しないとのことです。

 

これって、僕の尊敬する元電通で今は独立された岸 勇希さんも同じで、クライアント企業の抱える課題を解決するときには、「広告会社」という肩書にとらわれず、空間デザインやミュージックビデオの制作、時には企業内の組織カルチャーづくりなど、「広告」という手法にとらわれず動いているんですよね。

 

まさに、会社名、職種名などにとらわれず、どれだけ『多動力』を発揮できるかという話だと思います。

 

そして、これからは「肩書」ではなく、「姿勢」が重要になってくるのではないかという話へ。西野さんであれば「芸人」というのはオモシロイことを世の中に提供し続ける姿勢のことを芸人と呼んでいて、箕輪さんであれば「編集者」というのは世の中に埋もれている価値あるものを届け続ける姿勢のことを呼んでいるわけですね。

 

「何ができるか?」。もちろん、これも重要なのですが、「何がしたいか?」のほうが、より重要になってくるので、この根っこの部分と向き合いなさいという二人からのメッセージだと僕は受け取りました。

 

②同じ業界でつるまない

これも非常に共感したんですが、西野さんや箕輪さんは同業界の方々とばかり交流せずに、積極的に他業界の方々と交流しているそうなんですね。

 

そうすることで、様々な業界が抱える課題や、今注目されているビジネスや人物の情報が次々と入ってきて、「もしかして、今の自分の置かれている状態はちょっとやばいんじゃないか?」といったアラートに気づけたり、「コレとコレを掛け合わせれば面白いことができるんじゃないか」といったアイディアの種が沸いてくるとのことです。

 

どの業界にも構造的な課題や難点ってあると思うのですが、その課題こそがイノベーションのチャンスなんだと思うんですよね。だけど、その業界で叩き上げで育ってきた人は、顕在化している課題が当たり前になってしまって、「そういうもんだろ」と従うのがスタンダードになってしまうと思うんです。

 

だけど、業界外の人は「それって、おかしくね?」とツッコみをいれてくれたり、「ウチの業界だと、こんな取り組みをしている会社があって…」と、その課題を突破するヒントをくれたりするんですよね。あと、逆に、自分の業界だと当たり前すぎて価値がないと思っていたことが、他の業界だと価値を急に帯びてくることもあります。

 

僕も会社以外の場所のコミュニティに参加するようになって、これは本当に実感しています。 同じ業界、同じコミュニティの仲間たちとつるむのは居心地がいいし、荒波も立ちません。ですが、意思を持って業界から飛び出して見聞を広げるというのはホントに実行すべきだと思います。

 

③自分より若い人から学び続ける

今回のイベントの中で一番共感したのはココかもしれません。

 

僕は今年で33歳で、今年から渋谷のBOOK LAB TOKYOを拠点とする朝活コミュニティ『朝渋』に入ったのですが、メンバーは大学生を含めた20代のメンバーが中心。他にも、幾つかの20代メンバーが中心のコミュニティにお邪魔させていただきました。

 

その結果、分かったのが、皆さん、SNSやクラウドツール、ITサービスを使いこなしているし、クラウドファンディングとかも当たり前のように使いこなしている…。しかも、渋谷といったお土地柄なのか、自分でコミュニティやサービスを構想して、立ち上げているメンバーも多数。Youtubeとかで、自分を登場されることにも躊躇があまりないんですよね。最近だと、TimeTicketで時間を売るメンバーも多数いたりします。

 

若い世代こそ、フットワークも軽いし、これまでの常識にとらわれずに、斬新でオモシロいことをやってくれる。そして何より失敗を恐れていない…!それを理解しているから、西野さんや箕輪さんも(ホリエモンも)、積極的に若い世代に会いに行って、学びをもらう機会を設けているそうです。

 

その中で、お二人がたどり着いた結論が『若い才能の待ち合わせ場所になった奴が強い』。つまり、若くて意欲的な人達が、「この人と一緒にいたらオモシロいことができるんじゃないか?」と期待して寄ってきてくれる存在になること。ホリエモンやDMMの亀山会長はこれができているから強いのではないかと。

 

僕自身も、放っておくとオジさん化がますます促進してきてしまうので、若い人から意識的に学びを求めていく活動を強化していかねばと思いました。

 

正しいコトより、オモシロいコトをしよう!

そして、お二人からの最後のメッセージとして放たれたのがコチラ。

 

「今の時代、正しいコトより、オモシロいコトにお金が集まる。みんなが参加したくなるお祭りをつくろう!

 

前述したように、モノの良さでヒトが動きづらくなった時代においては、応援したくなるストーリーをいかに作れるかが重要になります。そして、西野さんが、ここで例を出したのは、なんと、僕の敬愛するヤッホーブルーイング!

 

「『よなよなエール』とかをつくっているヤッホーブルーイングっていうビール会社があるんですが、ここの井手社長がオモシロくて、この間、神宮で数千人のファンイベントをやったそうなんですが、これがめちゃくちゃ大赤字でヤバいと嘆いていましたw。でも、こういう会社って応援したくなりませんか?」

 

と西野さん。そうなんですよね。僕がヤッホーさんを応援する理由も一緒で、ビールが美味しいだけだと応援する理由は弱くて、こういうファンのために赤字覚悟で体をはってくれる姿勢が好きなんですよね。

 

こんなに多様な価値観が溢れ、働き方や生き方も変化していく時代で、何が正しいかなんてわからないので、自分がオモシロいと思う心の声を信じて、突き進めということだと僕は解釈し、とても励まされました!

 


…ということで、革命のファンファーレを既に鳴らしまくっている熱い二人のイベントの内容を井手の解釈を交えながら、ご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?

『革命のファンファーレを鳴らそう』というタイトルのイベントでしたが、きっと、大学生の皆さんをはじめ、多くの人の心を動かしたイベントになったのではないかと思います。このイベントで僕が学んだこと・感じたことを多くの人に、自分の行動を通じてシェアしていきたいと思っています。

最後に、今回のイベントを開催してくれた『早稲田リンクス』さん。スポンサーしてくれた『NewsPicks』さん。素敵な機会をいただき、ありがとうございました!

そして、登壇いただいた西野さん&箕輪さん、ありがとうございました!
僕も革命のファンファーレを鳴らしていきます!

★ちなみに、『NewsPicks』さんが大学生にもっと見聞を広げてもらいたいということで、通常1,500円のプレミアムサービスが500円で使用可能となる「学割プラン」をはじめたようです。これは素晴らしい!応援の意味を込めて以下に詳細のリンクを貼っておきます!

★このブログにたどり着いた大半の方が既にお読みいただいていると思いますが、西野さんの『革命のファンファーレ』は学びがホントに多いので、読んでいない場合は、読まれることを激しくオススメします!

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

 


★僕が他業界の方々と交流したり、若い方々から学びを得る場の重要性に気づくきっかけになったのが本文中にも登場した渋谷を拠点をした朝活コミュニティ『朝渋』です!「交流したいし、学びたいけど、そういう場がなかなか見つからないよ」という方には、『朝渋』はおススメなので、一度チェックしてみてください。もれなく、早起き&健康生活もついてきますよ!