感動するマーケティング

2018年スローガン決定のお知らせ。『Be Hungry, and Noble -大いなる力には、大いなる責任が伴う- 』

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あけまして、おめでとうございます!

 

突然ですが、僕はスローガンというものが、とても好きです。

スローガン。ある団体の主義・主張を、短い文句で表した言葉。

 

好きになったキッカケは、愛する福岡ソフトバンクホークスです。 

2014年のホークスのスローガンは「俺がやる」。15、16年は「熱男(アツオ)」。17年は「1(ワン)ダホー!」。

 

特に「俺がやる」が想い出深くて、このスローガンを発表した時の球団広報からのメッセージが強く印象に残っています。

 

2014年は、何がなんでも「日本一」を奪還する年。それには一人ひとりが責任感を持って、準備をし、何事にも意欲的に取り組む「必死さ」が不可欠。他の誰でもない、「俺」がやる。強い気持ちを持って、困難を真正面から受け止め、自分自身で突き破る逞しさ。ホークスは今、強いチームではないのかもしれない。強いホークスを蘇らせるためには、選手とファンが一体となって強い想いを持ち続け、戦うことしかありません。

※引用:「福岡ソフトバンクホークス 2014年スローガン決定のお知らせ|福岡ソフトバンクホークス」より

 

とても良いメッセージだと思いませんか? 少なくても僕は震えました。

この年、宣言通り、ホークスは日本一を奪回。「俺がやる」という強い意志をもって、試合に臨む。当たり前のことかもしれませんが、一年間、この言葉を言い続けたことで、選手も、ファンも、自分自身を鼓舞し、様々な困難なことを乗り越えられたように思えます。

 

スローガンとして言葉にし続けることで、己を奮い立たせる。これ、本当に大切だと思います。そのため、今年から自分自身へのスローガンを作ってみました。

 

2017年の振り返り:きっかけは、この胸の衝動から始まる 

本題に入る前に、去年の振り返りです。去年はスローガンを設けてなかったのですが、自分へのテーマソングは存在していました。去年の井手桂司を語る上で欠かせない乃木坂46名曲中の名曲「きっかけ」です。

 

交差点の途中で不安になる。あの信号、いつまで青い色なんだろう?
ふいに点滅し始め、急かすのかな。いつの間にか、少し早歩きになってた。

 ※引用:「乃木坂46 『きっかけ』」より

 

こんなフレーズから始まる「きっかけ」。自分のキャリアのことを連想させられて、33歳という年齢を迎える自分にぶっ刺さりまくりました。これまでのキャリアの選択肢は青色で、自分の意思次第で、ある程度はどこへでもいけると思っていました。だけど、歳を重ねるにつれ、周囲への責任も増えたり、年齢的な問題で選択肢が減り始めるなかで、いい加減「自分は何がしたいのか? どう生きたいのか?」という人生の問いに真剣に向きあわねばいけないと思うようになっていたんです。

 

誰かの指示。待ち続けたくない。走りたい時に、自分で踏み出せる。
強い意思を持った人でいたい。もう一人の明日の私を探そう。

 ※引用:「乃木坂46 『きっかけ』」より

 

その問いへの答えを探すために、2017年後半は意識的に出会いを求めました。朝活コミュニティーの「朝渋」に参加したり、様々な勉強会に顔を出したり、以前から影響を受けていた方に会いに行ったりと、まずは行動ありきで動いてみました。また、働き方や生き方に関する書籍や記事も読み漁りました。特に、サイボウズさんのサイボウズ式と、「北欧暮らしの道具店」のクラシコムさんのクラシコムジャーナルは、「働き方に関する2大メディア」として、愛読していました。

 

結果、おかげさまで、50代の大先輩から、大学生の方まで、多くの刺激的で柔らかい考え方をもった方々と出会うことができ、開眼した想いでいっぱいです。東京という都市の素晴らしい点は、出会いを求めると様々な人と出会えることですね。「東京にいて良かった」と初めて心から思いました。

 

見つけた自分の志  

その中で、見つけた自分の志。それは主に以下の2つに集約されると思いました。

①:『感動するマーケティング』を実践するヒトになる

②:『感動するマーケティング』を志すヒトを繋げて、うねりを起こす

 

やっぱり、企業のマーケティングという分野に、挑み続けていきたいんです。その会社で働くスタッフも、取引先も、顧客も、いわゆる全てのステークホルダーにポジティブな影響力を発揮できるいる企業。つまり、『感動するマーケティング』を実践する企業を増やすことが、人生で一番取り組みたいテーマだと思いました。

 

なぜ、これが一番のテーマになるかというと、僕の新卒時代の原体験が大きいと思います。新卒時代、人材派遣会社の営業として、上司に言われるまま飛び込み営業の毎日を過ごしていました。「仕事=つらいモノ」。そういうモノだと教えられ、営業先からクレームがきても、とりあえずツッコんでいく。きつかったですね。サザエさん症候群にも思いっきりかかってました。うつ病で産業医からドクターストップがかかる同期メンバーも多く、当時は不安しかなかったです。

 

幸い、現在は「人の二倍働き、人の二倍遊ぶ。全てが仕事で、全てが遊びである」という行動指針を掲げるトライバルメディアハウスという会社に入り、厳しいことや大変なことも沢山ありますが、「仕事=やりたいこと」という思えるようになりました。ただ、僕が新卒時代に経験したような、辛い想いをしている方が、まだまだ社会には多いと思いますので、学んできたマーケティング知識や経験を活かして、そういう環境にある人を救いたいという想いが強いです。

 

今、僕がやっている仕事は、クライアント企業の「ファンづくり」を支援することです。商品やサービスを使ってくれるだけでなく、周囲の知人や友人にも紹介してくれたり、企業が掲げているミッションの実現にむけて、応援してくれたり、時には手をかしてくれる仲間をつくる。そんな課題に一緒に取り組んでいます。

 

そして、このファンづくりで一番大切なのは、「その企業のスタッフの方々が、そもそも、その企業の熱狂的なファンになっているか?」なんです。スタッフが熱い情熱を持っていない商品やサービスに、そもそもファンはつきませんよね。当人達の突き抜けた情熱があるから、アイドルも、スポーツ選手も、ミュージシャンも多くの人の心を掴むし、熱狂的なファンを生むわけです。

 

なので、今、一番の問いは、「どうやったら、アイドルグループやプロスポーツチームのように、スタッフの皆さんが情熱的に働けるか?」です。事業戦略、人事・評価制度、採用手法、チームビルディング、企業カルチャーづくり…、たくさんの要素が絡んでくる問題ですが、ここにアプローチしていきたいんです。企業の利益と、従業員の幸福をトレードオフしないマーケティングを、いかに実践していくか。完璧な答えはないと思いますが、この問いは一生をかけて挑戦していきたいです。

 

また、「その社内の情熱をどう可視化し、いかに社外の顧客にキチンと届けるか?」も非常に重要です。最高の素材があっても、コックの腕前が悪いと、美味しい料理ができないように、企業やブランドの魅力を、どう調理して社外の顧客に届けるかはマーケターの腕が試されます。 SNSやコミュニティ、PR、オウンドメディアといったコミュニケーション領域を、中心にやってきた身としては、このテーマで、自分の価値を発揮できるように磨きをかけていきたいです。

 

そして、この感動するマーケティングを実施する企業を増やしていくためにも、同じ志をもっているヒトを繋げていきたいと思っています。

 

僕が2017年に、様々な場にお邪魔させていただいて感じた一番のことは、同じ志を持っている人が意外と多いということでした。むしろ、それまでの僕の視野が狭かったのかもしれません。枝葉の部分は多少違えど、幹となっている考え方は同じという方が沢山いらっしゃって、おかげで、自分の考え方は間違っていないと改めて信じることができたんです。

 

そこで、会社や、業界という枠を超えて、似た志を持つもの同士を繋いでいくことで、新しい学びや気づき、そしてコラボレーションを、もっと生みたいと思うようになりました。また、点と点をつないで面とすることで、「これからの企業や、マーケティングのあるべき姿はこっちです!」ということを、より強く社会に提起することもできるのではないかと思っています。

 

2018年のスローガンは「Be Hungry, and Noble」

ということで、前置きが長くなりました。

2018年の僕の、そして、このブログ「感動するマーケティング」のスローガンは、こちらになりました。

 

Be Hungy, and Noble

大いなる力には、大いなる責任が伴う

 

ハングリー&ノーブル。この言葉は佐々木紀彦さんと塩野誠さんの著書『ポスト平成のキャリア戦略』から拝借しています。自分が、こうありたいとモヤモヤっと思っていた状態にピタリとはまる表現だと思いました。

 

企業としても、個人としても、やっぱり夢や大きな目標を持つことは重要だと思います。ミスチルの「終わりなき旅」の歌詞にあるように、もっと大きな自分を探す旅をし続けることは、多くの人の共感を呼ぶ物語だと思います。そういう意味で、「Hungry」であり続ける。スティーブ・ジョブズがいうところの「Stay Hungry, Stay Foolish」です。

 

ただ、「Hungry」なだけではダメで、「Noble」を併せ持つことが必要だということです。Noble。高潔な。気高い。崇高な。そんな意味です。

 

前述の書籍で、佐々木さん達が言うには、米国の一流スタートアップと日本の企業の大きな差は、「ミッションを創る力」だと言っています。これからの経営資源で一番重要になるのはヒトで、「GAFA(GoogleやApple、Facebook、Amazon)」が、一流の人材を集めることに成功している大きな要因は、普遍的に共感できる強いミッションの存在と、それを体現する企業運営の実現だと説いています。

 

自分たちの欲求のためだけに突き動くのではなく、社会や、未来や、特定の誰かのために、自分たちの価値をつぎ込んでいく。この「for you」の姿勢を、貪欲にとり続けるHungry&Nobleが大切だということです。

 

また、サブタイトルでつけた「大いなる力には、大いなる責任が伴う」。これは、 映画『スパイダーマン』から拾ってます。大いなる力とは、企業のことです。企業は、従業員、取引先企業、消費者、そして社会と、多くの対象に向けて影響力を発揮します。「Hungry」になればなるほど強い影響力を振るいます。そのため、「Noble」でなければいけないということを強く戒める意味で、サブタイトルにつけてみました。

 

そして、Hungry&Nobleですが、これは企業だけでなく、個人のあり方としても必要だと思うんです。組織であったり、社会であったり、大きな影響力を持つようになると、意識をしない限り、人は気づかないうちに傲慢になったり、自分中心の考え方に陥ってしまうのではないかと思います。昨年末に、僕がマーケティングコミュニケーションの世界を志すキッカケを作ってくれた方のショッキングなニュースもあり、「大いなる力には、大きなる責任が生じる」ということを改めて思い返しました。

 

HungryとNobleこの2つを共存できるマーケティングの実現を支援していきたい。そして、自分自身も、この2つを併せ持つ人格者を目指していきたい。そんな想いを込めて、このスローガンに決めました。

 

2018年の具体的な目標

最後に、「Be Hungry, and Noble」のスローガンのもと、具体的な今年の目標として、5つの目標を宣言したいと思います。

 

①クライアント企業の「ファンづくり」を全力で支援する

当たり前のことを書いてしまいましたが、やっぱり最優先かつ全力で取り組みたいのは、これです。自分が蓄えている全てのインプットを、ここにつぎこみます。

「ファンづくり」という企業にとって一番重要ともいえる部分のパートナーとして選んでいただいた期待に応えていきたい。その想いでいっぱいです。社内・社外を感動させるマーケティングの実践をリードしていきたいと思っています。

そして、支援先企業を、感動創造カンパニーとして、「ガイアの夜明け」や、「カンブリア宮殿」に1~2年内以内に出演していただくという夢も胸に秘めています。

クライアント企業の皆様。伝説を創るつもりで臨んでいきますので、どうか、よろしくお願いします。

 

②ブログ「感動するマーケティング」を更新し続ける

このブログの更新は今年も続けていきたいと思います。記事として、思考を整理することで、自分自身の成長を感じるコトができるんです。

また、自分が素晴らしいと思ったモノ・コト・ヒトをブログで紹介することで、「こんな良い会社があったんだ!」とか、「この考え方や取り組みは、ウチの会社でも取り入れたい」といった発見を読者の方に与えていきたいんですよね。 

これからも、月3記事を最低の更新頻度として運営していきますので、ご覧いただけると嬉しいです。

 

③「感動するマーケティング」の定期ミートアップイベントをやる

実は、嬉しいことにブログを毎回読んでいただいていて、「勉強になる」とか「マーケティングって、面白いんですね」という言葉をかけていただく方が増えてきました。

そのため、オフラインで集まって、マーケティングや、ブランディング、ファンづくりについて、学びあえる場を設けたいと思っています。ブログで紹介させていただいた企業の担当者の方とかもゲストにお呼びできたら最高です。

「感動するマーケティングを志すヒトを繋げる」という志にもつながりますので、これは絶対に実現させたいと思っています。タイミング的には、6月ごろの開始を想定。目標は月1回くらいのペース。参加人数が例え1人でも、やります。ご期待ください!

 

④多様な考え方との触れ合いを大切にする

昨年、意識的に様々な方々と出会い、多様な考え方や生き方と触れ合う方で、自分自身を見つめ直すこともできましたし、学びも多かったですし、視野を広くすることができたと思います。そのため、今年も、ヒトとの出会いや触れ合いは大切にしていきたいと思っています。

運営を手伝わせてもらっている「朝渋」だったり、昨年末から入会させていただいた「コルクラボ」、今年から本格的に活動がはじまる「SUSONO」。どれも、スゴく魅力的なメンバーの方々がいて、これからの活動がとっても楽しみです。あっ、あと「サウナサロン」もw。

それと、勉強会は時間が許す限り積極的に参加していきます。こういった場で学んだこと・感じたことを、このブログやTwitterなどで、どんどんシェアしていきたいと思います。

 

⑤審美眼を磨く

『モノの価値』がわかる人になりたいというチャレンジ目標です。例えば、この商品がいかに手間をかけて、職人さんが技術を駆使して作ってくれたと言われても、その素晴らしさが、しっかり理解できていないことが多いんですね。

でも、昨年にファクトリエの山田社長の講演を聞いたり、モノづくりに精魂をかける方々の話を聞くにつれ、自分も『モノの価値』がわかって、そういう価値を評価できたり、その価値を伝えられるような人になりたいと思ったんです。

ファクトリエさんが主催している「ものづくりカレッジ」とか、こだわりをもっているメーカーの方々の工場見学を始めとしたイベントなどに極力参加して、「ものづくり」に関する審美眼を磨いていきたい。違いの分かる男になりたいと思います。

 

 

以上です。 『Be Hungry, and Noble』というスローガンのもと、この5つを宣伝通りに実行できるように、日々、動いていきたいと思います。

  

最後に、再度、乃木坂46の「きっかけ」の歌詞。

 

決心のきっかけは、時間切れじゃなくて、考えたその上で未来を信じること。

後悔はしたくない。思ったそのまま。正解はわからない。たった一度の人生だ。

 ※引用:「乃木坂46 『きっかけ』」より

 

2017年は、動いていこうという「きっかけ」となった一年でした。

2018年は、自分が考えた上での未来を信じて、コトを実現させていく一年にしたいと思います。

 

みなさんも、是非、自分自身へのスローガンをつくってみてください!

そして、スローガンを教えてほしいです。

では、改めて、本年も、どうぞ宜しくお願いします!!